こんにちは。
今回は、MPNP申請における申請内容とアップロードすべき資料についてご紹介いたします。
MPNP申請は電子申請です。
申請内容を証明する書類をアップロードする必要がありますが、すべてPDFのような電子ファイルでOKです。
書類原本の提出は求められません。
MPNP申請は下記の9つの項目で構成されています。
- Personal Information
- Education
- Employment
- Application History
- Relatives & Friends
- Language Ability
- Adaptability
- Forms & Documents
- Review & Submit
Personal Information
個人情報の入力についてご紹介いたします。
MPNP申請をする人数
MPNP申請をするのが申請者(あなた)だけの場合には、申請者の分だけを入力します。
申請者と同時に家族も一緒に申請する場合には、家族の人数も入力します。
- 大人の人数(申請者を含める)
- 19歳から25歳までの子供の人数
- 19歳未満の子供の人数
基本データ
申請者の人数分の基本データを入力することになります。
入力する情報や資料に関しての項目は、もちろん申請者が最も多くなりますが、配偶者に関する入力項目もかなり多いと思います。
申請項目の分量のイメージ
申請者 >> 配偶者 >>>> 19歳から25歳までの子供 >>>>>>> 19歳未満の子供
主な申請項目
- 氏名
- 旧姓 (該当する場合)
- 婚姻状況
- 性別
- 誕生日
- パスポート番号
- 住所
- Eメールアドレス
アップロードファイル
申請者
- 出生証明書
- パスポート
- ビザ
- 婚姻証明書(該当する場合)
配偶者(該当する場合)
- 出生証明書
- パスポート
- ビザ
子供(該当する場合)
- 出生証明書
- パスポート
戸籍謄本
出生証明書と婚姻証明書
MPNP申請では、出生証明書と婚姻証明書のアップロードが必要です。
出生証明書と婚姻証明書は戸籍謄本から該当箇所を抜粋する形式で作成します。
この書類は領事館へ作成を依頼することになります。
マニトバ州は、在カルガリー日本国総領事館 (Consulate-General of Japan in Calgary)の管轄地域となっています。
出生証明書と婚姻証明書の有効期限
- 出生証明書の発行年月日は問われません
- 婚姻証明書は3ヶ月以内に発行されたものが有効となります
たとえば未婚で婚姻証明書の提出が不要であれば必要なのは出生証明書の方だけなので、カナダに入国する前に日本で戸籍謄本を入手しておくのがよいでしょう。
戸籍謄本の代理請求
申請者は現在カナダに在住中のはずです。婚姻証明書を作成するためには3ヶ月以内の発行となるタイミングで、日本にいる家族などに戸籍謄本を代理請求をしてもらうことになります。
在カルガリー日本国総領事館と代理請求の方法については☟を参照としてください。
Common-Law
カナダではCommon-Lawという事実婚を既婚者とほぼ同じステイタスとして認めています。
☟参照としてください。
Common-Lawの場合には、行政機関からのその関係を示す正式な文書を発行してもらうのは困難です。
従って少なくとも1年以上夫婦同然の関係にあったことを証明する資料のアップロードが必要となります。
たとえば、2人連名で契約したResidental Tenancy Agreement(居住者借家契約書)、送信日が確定できるメールやSNSでの遣り取りの記録、2人が写っている撮影日が確定できる写真などが該当します。
除籍謄本
現在、婚姻関係がない場合やCommon-Lawの関係にある場合であっても、離婚歴があれば、現在は婚姻関係にないことを証明するための資料のアップロードをMPNPから請求されることがあります。
その場合には、戸籍謄本とその翻訳が必要になります。
請求されるかされないのかは、MPNP審査の担当者によって対応が異なるようです。
もし戸籍謄本に離婚歴の記録がなければ、その記録がわかる除籍謄本とその翻訳が必要です。
念のため手元に準備しておきましょう。
カナダに入国する前に日本で入手しておくのがよいでしょう。
書類の手配に関する結論
申請者と配偶者、未婚と既婚などの婚姻状況にかかわらず、日本にいる間でなければ発行が困難な戸籍謄本、除籍謄本などは念のため、各2部以上を持ってカナダに入国することをおすすめします。
これらの証明書は、MPNP申請やフェデラルへの移民申請以外の場面でも必要となることがあるかもしれません。
翻訳だけならカナダで問題なく手配できますが、原本の入手は困難です。
念のため多くの書類を持ってカナダに入国するのがよいでしょう。
ただし既婚者の場合には、翻訳を依頼する日の3ヶ月以内の戸籍謄本が改めて必要となることは承知しておきましょう。
Education
学歴についてご紹介いたします。
卒業証明書と成績証明書
該当する教育機関
申請者と配偶者の通学していたSecondary (High School), Post-Secondary (including University, College, and Apprenticeship training)の情報を入力します。
逆に言えば、日本で中卒、かつカナダでもSecondaryおよびPost-Secondaryの教育機関に通っていないのであれば入力する必要はありません。
ここで入力した教育機関の卒業証明書(英文)と成績証明書(英文)をアップロードする必要があります。教育機関での卒業証明書と成績証明書は英文で発行してもらってください。
日本語で発行した証明書は、カナダ政府公認またはマニトバ州公認の翻訳会社や翻訳者による英文への翻訳証明書が必要となります。
カナダの教育機関での卒業証明書と成績証明書に関しては、表記言語は英語またはフランス語のはずです。
日本の教育機関での問題点
日本の教育機関での卒業証明書と成績証明書の発行には問題があります。
日本では、1994年(平成6年)に学校教育法施行規則が改訂されました。
学校教育法施行規則第28条第2項により、指導に関する記録(成績を含む)の保存期間は5年および指導要録の学籍に関する記録の保存期間は20年となりました。
従って、学校は規定期間経過後に記録を保存する義務がありません。
ところが実際には、卒業証明書は卒業者名簿台帳(永年保管)により発行しますので、20年経過後も発行することができます。
一方、成績証明書はどうでしょうか。
20年経過後も大学では記録を保存している可能性が高いので発行する可能性も高いでしょう。
しかし、高校では記録を保存している可能性は低いのです。
その代わり、保存期間経過のため発行できない旨を示した証明書を発行してもらえるはずです。
もちろん、この書類も英文で発行してもらってください。
英文でなければ、翻訳が必要となります。
添付するレター
成績証明書ではなく、保存期間経過のため発行できない旨を示した証明書をアップロードすることなった場合には、その旨を説明するレターを作成して追加するのがよいでしょう。
このレターは必須ではありませんが、MPNPの審査をスムーズにするために効果的です。
私たちはレターを作成しました。
卒業証明書と成績証明書の代理請求
卒業証明書と成績証明書の方法
卒業証明書も成績証明書も発行年月日は問われません。
日本で該当する教育機関を卒業していたのであれば、カナダに入国する前に入手しておくのがよいでしょう。
また中退であっても在学証明書を発行してくれる学校もあると思います。
卒業証明書と成績証明書は、申請者と配偶者の両者ともに必要なので注意しましょう。
もし、カナダに入国したときに持ってこなかったら、戸籍謄本の請求と同様に、日本にいる家族などにそれらの教育機関へ代理請求をしてもらうことになります。
また、書類請求書や委任状の作成にあたり直筆や押印をする必要がある場合の注意も同様です。
各教育機関の公式ホームページで確認したり直接問い合わせたりする必要があります。
各教育機関の公式ホームページから書類請求書をダウンロードして、直筆や押印をした書類をカナダから日本の代理人宛にエアメールを送るのが正式な方法です。
エアメールでの受け取りは不要
MPNP申請はPDFのような電子ファイルをアップロードするだけでよいので、原本の提出は不要です。原本をPDF化してemailで送信してもらってください。
またフェデラルへの移民申請でも原本の提出は不要です。
従って、卒業証明書と成績証明書の原本をエアメールで発送してもらう必要はありません。
語学学校
カナダの語学学校に通っていた場合、その学校での修了証明書や成績証明書を発行してもらえたのであれば、その語学学校の情報の入力と証明書のアップロードしましょう。
MPNP申請では、英語またはフランス語を第二言語として学んだことがあるかどうかの質問があります。
学んだことがあるならその学習期間の入力があります。
語学学校の記録の申請は必須ではありませんが、学習期間の証明となります。
Employment
職歴についてご紹介いたします。
書類
現在就労中であれば、雇用主から次の書類を発行してもらってください。
- Certificate of Employment
- Job Offer
Job Offerは実際に就労する前であれば必要だが、現在就労中であればJob Offerの作成はNon-senseであるという考え方があります。
実際、Job Offerの提出しなかったところMPNPから追加アップロード請求をされた申請者もいたし、請求されなかった申請者もいました。
MPNP審査の担当者によって異なるようです。結局はハッキリしないというのが一般論です。
念のため、両方の書類をあらかじめアップロードしておく方が無難だと思います。
なお就労中のJob Offerですので雇用主から、”現在就業中で引き続き雇用をするオファーである”という文節を記載してもらってください。
作成してもらう書類には下記の内容が記載されている必要があります。
- 雇用主の名前とサイン
- 就労者の名前(サインの有無は問われない)
- 雇用先(連絡先)の住所、電話番号、emailアドレス
- 就労開始日
- 書類作成日
- 役職、職名(NOCとDescription)
- 職務
- 給与金額
もし☟のManitoba In-Demand Occupations Listsに記載された職務に就いていたのであれば、必ずNational Occupational Classification (NOC)とDescriptionを明記してもらってください。
Manitoba In-Demand Occupations Lists
ご参考までに
雇用状況の確認
MPNPでの審査が進むと申請した連絡先の電話番号に、雇用主宛で実際に申請者が就労しているかどうかの確認の電話がMPNPからかかってきます。
目安としてはMPNP申請後、およそ3-4週間後に電話がかかってくることが多いようです。
また、この雇用状況確認ですが、雇用主だけに確認する場合と申請者にも電話を代わって両者の確認する場合があります。
どちらの確認になるのかは、MPNPの担当者によって異なります。
この電話確認後、およそ2-3週間後にMPNP審査が通ることが多いようです。
実は私たちの場合には、電話確認はありませんでした。
MPNP申請後の翌日に、MPNPの担当者から雇用主へemailでの雇用状況確認がありました。
2020年はコロナウイルスの影響でリモートワークが増え、オフィスからではなく自宅で仕事をする傾向にあります。
自宅からMPNP申請者の雇用主に連絡をするので、自己所有の電話番号からの発信を避けるためにemailでの連絡に切り替えているというのが定説です。
私たちの場合には、雇用主がMPNPへのemailを返信した後、およそ4週間後にMPNP審査が通りました。
Application History
申請者と配偶者のカナダに入国してから現在までのすべてのビザのアップロードが必要です。
必ず確認してください。
もし過去のビザが手元に無かった場合、領収書などの関連書類を探してみましょう。
自分でビザの継続更新申請をしたことがあれば、IRCCのアカウントからLoginしてください。
ビザ更新に関する何らかの記録や書類がダウンロードできたり、申請番号が表示された画面のスクリーンショットが撮れるはずです。
これらの資料のアップロードで絶対大丈夫だとは言い切れませんが、MPNPで考慮してくれる可能性があります。
Relatives & Friends
カナダ国内に家族、親戚、親しい友人がいる場合には、その情報を入力します。
私たちには、カナダ国内に知人も親戚もおりませんので、こちらは該当なしで申請しました。
Language Ability
語学力についてご紹介いたします。
認定されている語学能力テスト
語学能力は下記に挙げる2種類の英語語学能力テストと1種類のフランス語語学能力テストの結果だけが認定されます。
英語
- CELPIP General
- IELTS General Training
CELPIP: Canadian English Language Proficiency Index Program
IELTS: International English Language Testing System
フランス語
- TEF Canada
TEF Canada: Test d’évaluation de français pour le Canada
語学能力テストについて
語学能力テストの受験経験があれば、その試験の種類とスコアを入力しスコアレポートをアップロードします。
申請者がManitoba In-Demand Occupationsに記載されたSkill Level: NOC 0, A, or Bの職名に就いている場合にはテストスコアを申請する必要はありません。
つまり、語学能力テストを受験する必要はありません。
テストを受験する必要がある申請者は、Manitoba In-Demand Occupationsに記載されていない職業に就いている場合です。(Skill Level: NOC C or Dなど)スコアはOverall: CLB4以上
Manitoba In-Demand Occupationsには、各職業に適応されたMinimum CLBが設定されています。
その職業に就いているということは、最低でも記載されたCLBレベルがあるということが前提なのです。
従って、たとえテストスコア申請が不要であってもテストを受験して、そのMinimum CLB以上のスコアがあることを証明する方がよいでしょう。
実際、テストスコアをする申請者の方が多いと思います。
なお、 “International Education Stream”でMPNP申請をする場合には、どんな職業であってもOverall: CLB7以上のテストスコア申請が必要です。
Adaptability
マニトバ州での職歴です。
マニトバ州での職歴
申請者と配偶者の直近5年以内のマニトバ州での職歴を入力します。
現在の職歴と以前の職歴を入力します。
純資産
現在の資産と負債を入力します。申請者に$10,000、配偶者に$2,000、子供1人につき$2,000の資金を保有している必要があります。
資産の証明書として、直近3ヶ月分のBank Statementをアップロードします。
Bank Statementで資産と給料振り込みを確認しているようです。
申請をする直近3ヶ月以内には、多額な金額の入出金記録がないように注意しましょう。
MPNP審査のときに不信な金銭の動きあると思われるとMPNPから調査や質問の対象となる可能性があります。
負債がある場合には、その書類をアップロードします。
住宅ローンもカーローンなくても、クレジットカードは多くの方が所有していると思います。
支払い期限厳守で滞納金がないように注意しましょう。
滞納未支払い金がないのであれば負債金額なしとして、何もアップロードする必要はありません。
Settlement Plan
端的には、”あなたは、なぜマニトバ州を選んだのですか?”という主題のいくつかの小論文を書きます。
Forms & Documents
入力した情報やアップロードしたファイルを確認します。
Review & Submit
入力漏れやアップロードすべきファイルを確認します。
不備や不足があった場合には、エラー表示されますので、修正しましょう。
エラーがなければ、申請と申請料$500の支払い画面に進めます。
申請料はVISAクレジットカードまたはマスターカードでお支払いください。
アメリカンエキスプレスカードでは支払うことができません。
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