こんにちは。
カナダの移民申請において、フェデラルの各移民申請プログラムやプロヴィンシャル・ノミニー・プログラムなどでは証明書の原本とその翻訳書類を提出する必要があります。
申請者の国籍、出生(誕生日)、婚姻状況などの証明書が該当します。
翻訳書類は、申請者自身が翻訳して作成した書類では無効です。
フェデラルやプロヴィンス公認の機関、翻訳会社、翻訳者などが作成した書類だけが有効となります。
翻訳を行う機関のひとつに領事館があり、領事館に翻訳書類の作成を依頼することができるのです。
マニトバ州は、在カルガリー日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Calgary)の管轄地域となっています。
在カルガリー日本国総領事館
在カルガリー日本国総領事館の公式サイトはこちらです。
提出書類について
在カルガリー日本国総領事館での手続きは、以下の通りです。
- 領事館の窓口申請および後日領事館の窓口受け取り
- 郵送申請および後日領事館の窓口受け取り
翻訳が必要な書類
マニトバ州のMPNP(Manitoba Provincial Nominee Program)申請を通じてカナダの移民申請を行う場合には、以下の翻訳書類が必要です。
MPNP申請で必要な翻訳書類
- 出生証明書(申請者および申請をする家族全員分)
- 婚姻証明書(既婚者の場合)
フェデラルへの移民申請で必要な翻訳書類
- 戸籍謄本の翻訳書類
- 除籍謄本の翻訳書類(該当する場合)
翻訳書類と作成元となる証明書
- 出生証明書:戸籍謄本から該当箇所だけを抜き出して翻訳した書類
- 婚姻証明書:戸籍謄本から該当箇所だけを抜き出して翻訳した書類
- 戸籍謄本の翻訳書類:戸籍謄本の記載事項のすべてを翻訳した書類
- 除籍謄本の翻訳書類:除籍謄本の記載事項のすべてを翻訳した書類
出生証明書、婚姻証明書、戸籍謄本の翻訳書類の計3種類の翻訳書類は同一の戸籍謄本から作成できます。
除籍謄本の翻訳書類
誰が、除籍謄本の翻訳書類を必要とする申請者となるのでしょうか。
それは以下に該当する場合です。
- 離婚歴があって、離婚後に本籍を移動をした人
MPNP申請でもフェデラルへの移民申請でも、別名を名乗っている(もしくは名乗っていた)または旧姓を名乗っていた場合には、その名前を入力する欄があります。
婚姻または離婚によって別姓を名乗っていたことがある場合には、これに該当するのでご注意ください。
MPNP申請では、その名前を証明する書類の提出はありません。
しかしフェデラルへの移民申請では証明書の提出が必要となります。
離婚歴があってもその後に本籍を移動しなかった場合には、婚姻日(初婚)と離婚日の記録は最新の戸籍謄本に記載されています。
本籍を移動しなければ、離婚後に再婚をしたとしてもその婚姻日(再婚)の記録は最新の戸籍謄本に記載されています。
以降、たとえ離婚と婚姻を繰り返したとしても、その記録は記載されます。
しかし離婚後に本籍を移動をした場合には、移動前の記録は移動後の戸籍謄本には記載されません。
従って離婚日の記録を証明するために、移動前に届けていた行政機関に除籍謄本を請求する必要があるのです。
除籍謄本の請求は正直に言うと割と面倒です。
悪知恵が働く人の中には、これを回避する人もいると噂で聞いたことがあります。
翻訳証明書の作成期限
証明書の発行日によって翻訳ができる場合とできない場合があります。
在カルガリー日本国総領事館の公式サイトに各証明書から翻訳書類を作成することのできる期限が記載されています。
公式サイトでは以下のように記載されています。
- 3ヶ月以内に発行された戸籍謄(抄)本原本(証明に必要な事項が記載されているもの)
- 離婚証明および戸籍記載事項証明については6ヶ月以内に発行されたもの
- 出生証明及び死亡証明については発行日より3ヶ月以上過ぎているものでも可
公式サイトの記載事項を言い換えると☟となります。
- 発行日の期限無し:出生証明書、死亡証明書
- 発行日から6か月以内:離婚証明書、戸籍記載事項証明書
- 発行日から3ヶ月以内:上記以外の証明書
“婚姻証明書”は上記以外の証明書ということになるため、”発行日から3ヶ月以内”でないと翻訳してもらえないのです。
カルガリーに行く必要がありますか?
カルガリーまで直接行く必要があるかどうかは、申請のタイミング次第となるでしょう。
婚姻証明書が必要となるタイミング
MPNP申請をするタイミングでの婚姻状態の証明として、婚姻証明書が必要となります。
その婚姻証明書を在カルガリー日本国総領事館で翻訳をしてもらえる期限が戸籍謄本の発行日から3ヶ月以内です。
従って申請者は、MPNP申請をする前の3ヶ月以内の発行日である戸籍謄本が必要となります。
戸籍謄本(除籍謄本)の代理請求
既婚者であれば、申請者または配偶者が戸籍筆頭者になっていると思います。
現在カナダに在住中であれば、本人から請求するのは困難です。
3ヶ月以内の発行となるタイミングで、日本にいる家族などに戸籍謄本を代理請求をしてもらうことになります。
代理請求をするので、管轄の役所への書類請求書の他に委任状が必要となります。
また書類請求書や委任状の作成にあたり直筆や押印をする必要がある場合には注意が必要です。
emailなどによる電子ファイルの遣り取りでもよいのかそれとも書類請求書原本の提出が必要なのかは、役所の公式ホームページで確認したり直接問い合わせたりする必要があります。
しかしながら役所のような行政機関の場合には、直筆や押印がされた書類請求書原本の提出を求められることが多いでしょう。
この場合、役所の公式ホームページから書類請求書をダウンロードしてプリントアウトし、直筆や押印をした書類をカナダから日本の代理人宛にエアメールを送るのが正式な方法です。
もしフェデラルへの移民申請で除籍謄本も必要であれば、同時に代理請求をしてもらってください。
MPNP申請に除籍謄本は不要ですが、何度もエアメールを送ってもらう必要はありません。
なお除籍謄本の請求先は戸籍謄本の請求先と異なります。
過去に本籍があった役所が請求先です。
戸籍謄本(除籍謄本)の原本とPDFファイル
日本で代理申請により入手してもらった戸籍謄本(除籍謄本)は次のタイミングで必要となります。
日本からカナダへのエアメールで発送してもらってください。
- 領事館で書類の受け取り時に目視確認を受ける(すぐに返却してもらえます)
- MPNP申請後のフェデラルへの移民申請の際に原本と翻訳の提出
なお、領事館へ作成依頼をする際には原本のPDFファイルと申請書のPDFファイルをともに、あらかじめemailで送信することで申請できます。
領事館への申請書をプリントアウトして記入しましょう。
このタイミングでは、原本の提出は不要です。
日本からのエアメールの到着を待って、領事館へ作成依頼をする必要はありません。
原本を日本からカナダに発送してもらう前にPDF化してもらい、emailの添付ファイルで送信してもらってください。
こうすることで、直ぐに領事館へ添付ファイルとして送信できるようになります。
原本は、領事館で直接受け取るときまでに手元に届いていればよいのです。
作成書類の発行までに数日間かかります。
領事館が手続きをする日数をなるべく無駄に過ごさないためのコツです。
なおフェデラルへの移民申請で提出する戸籍謄本は、発行年月日を問われません。
さらに戸籍謄本を日本から発送してもらう必要はないのです。
また、出生証明書と婚姻証明書は提出する必要はありません。
EOI Draw
EOI DrawによりLAAを受信した申請者のみがMPNP申請をすることができます。
従って、婚姻証明書の提出が必要な申請者は確実にパスできるランキングポイントになってからEOI Draw申請をしましょう。
EOI Drawに漏れて3ヶ月が経過し、戸籍謄本の取り直しとならないように注意しましょう。
申請者の中にはMPNP申請から3ヶ月以上経過した証明書であっても、EOI Draw申請の3ヶ月以内であれば有効であるという人もいるようですが確実な情報とはいえません。
EOI Drawに漏れた場合は最長1年間持ち越されるので、婚姻証明書のデータも最長1年前のデータということになるからです。
マニトバ州~アルバータ州カルガリー
在カルガリー日本国総領事館では、管轄内の主要都市で年に1~2回領事出張サービスを行っています。
マニトバ州はウィニペグとなります。
領事出張サービスの利用希望者は、出張サービス日の1ヵ月程度前から在カルガリー日本国総領事館へ電話予約をします。
証明書発行以外のサービスでもありますから、公式ページで確認するとよいでしょう。
しかし2020年はコロナウイルスの影響で領事出張サービスを中止しています。
そのためサービスを利用する場合には、カルガリーへ直接向かうことになります。
なお、カルガリーでの窓口サービスも予約制なのであらかじめ電話予約が必要です。
もっとも領事出張サービスがあったとしても、MPNP申請の3ヶ月以内に領事出張サービスを利用できないのであればカルガリーへ直接向かうことになるでしょう。
期限切れの証明書の翻訳書類
証明書の発行日が期限切れになると在カルガリー日本国総領事館で翻訳してもらうことができません。
それでも記載事項証明書などの翻訳が必要な場合には、フェデラルやプロヴィンス公認の翻訳会社や翻訳者に依頼しましょう。
フェデラル公認であれば、マニトバ州ではなく他州の翻訳会社や翻訳者による翻訳書類でも問題ありません。
翻訳書類以外の手続き
手続きがなるべく1回で済むように、その他の事務手続きについても確認しておくとよいでしょう
何度もカルガリーを往復するのは、お金と時間の浪費となります。
パスポートの更新
在カルガリー日本国総領事館でのパスポート更新の手続きは、以下の通りです。
- 領事館の窓口申請および後日領事館の窓口受け取り
- 郵送申請および後日領事館の窓口受け取り
MPNP申請およびフェデラルへの移民申請中に申請者および申請する家族のパスポート有効期限が切れないか確認をしましょう。
パスポートは有効期限1年前から更新手続きができます。
2020年のコロナウイルスの影響などの特別な事由がある場合には、有効期限1年以上前であっても更新ができることがあります。
直接、領事館に問い合わせるとよいでしょう。
パスポートの更新はこちらをご覧ください。
警察証明書
フェデラルへの移民申請では申請者、配偶者、18歳以上の子供の日本の警察証明書および18歳以降に6ヵ月以上滞在した国の警察証明書を提出する必要があります。
警察証明書とは端的にいうと無犯罪証明書のことです。
カナダの警察証明はカナダの移民局が調べることができるので、基本的には申請者がカナダの警察証明書を提出する必要はありません。
しかしながら、ごく稀にカナダの警察証明書の追加提出を要求される申請者がいるようです。
不運としかいいようがありませんが従うしかありません。
日本の警察証明書
在カルガリー日本国総領事館での日本の警察証明書の手続きは、以下の通りです。
- 領事館の窓口申請および後日領事館の窓口受け取り
- 領事館の窓口申請および後日郵送受け取り
警察証明書の申請書は領事館で作成して窓口で申請をします。従って申請書はダウンロードすることはできません。
証明書の翻訳に民間の翻訳会社を利用したり、パスポートの更新などもない場合であっても、警察証明書の申請だけは領事館に行く必要があります。
また、申請書とともに採取済み指紋原紙を提出しなけれなりません。
また指紋原紙は領事館に備え付けの専用原紙である必要があります。
指紋採取の方法はインク・フィンガープリントで、デジタル・フィンガープリントではありません。
警察証明書の申請費は無料ですが、指紋採取の費用は別途かかります。
指紋採取は警察署またはエージェンシーで受けます。
その費用は採取場所によってまったく異なります。
領事館での警察証明書申請の手続きは次の2通りがあります。
カルガリーで指紋採取と申請の両方を行う方法
- 在カルガリー日本国総領事館の窓口申請を電話予約する
- 予約時間に領事館で指紋原紙を受け取って、一旦領事館を出る
- カルガリーの警察またはエージェンシーで指紋を採取する
- 指紋原紙を持って別の予約時間に領事館に戻り、申請書を作成し提出する
領事館への訪問の予約時間を2回とります。
マニトバ州で指紋採取をしてカルガリーで申請を行う方法
- 在カルガリー日本国総領事館から指紋原紙を郵送してもらうように申請する
- マニトバ州の警察またはエージェンシーで指紋を採取する
- 領事館の窓口申請を電話予約する
- 予約日に指紋原紙を持って領事館に行き、申請書を作成し提出する
マニトバ州で指紋採取をする場合、ウィニペグの下記の警察署では受け付けています。
下記以外の警察署やエージェンシーを利用する場合には問い合わせをかけて確認をしましょう。
しかしながら2020年はコロナウイルスの影響で、ウィニペグでインク・フィンガープリントの受け付けが可能なのは警察署だけだと思われます。
下記の警察署での指紋採取費用は$65.10(2020年)でした。
エージェンシーでの指紋採取費用は$40前後(2020年)です。
なおカルガリーでは、インク・フィンガープリントの受け付け可能なエージェンシーがあります
おそらく年々値上げをすると思います。
また不運にもカナダの警察証明書の提出が必要になった場合も☟の警察署で申請ができます。
手数料は $45.25(2019年)でした。
こちらもおそらく年々値上げをすると思います。
その他、領事館へ持っていくもの
- パスポート(目視確認を受けるため)
- パスポートの顔写真のあるページのコピー3部(提出用)
警察証明書は申請から受け取りまでにおよそ60日間かかります。
日本から警察証明書が領事館に届いたら、領事館の窓口での受け取りまたは郵送受け取りが選択できます。
郵送受け取り希望の場合、領事館へ持っていくもの
- 返信用封筒(トラッキング確認のできる封筒を推奨)
郵送料金支払い済の返信用封筒を領事館へ持っていきます。
CanadaPost、FedEx、UPSなどのトラッキング確認可能な郵送方法をおすすめいたします。
おそらく配送料金はCanadaPostが最も高いと思われます。
もしCanadaPostを利用するのであれば下記のどちらかを購入して持っていくのをおすすめいたします。
- Priority Prepaid regional envelope MEDIUM SIZE
- Xpresspost Prepaid regional envelope MEDIUM SIZE
CanadaPost
FedEx
UPS
日本以外の国での警察証明書
申し訳ございませんが申請方法は各自でお調べください。
国が多くて調べきれません。
18歳以降に6ヵ月以上滞在した国については、連続で6ヵ月以上滞在した場合が該当します。
6ヵ月未満の連続滞在であっても同一の国への頻繁な入出国の繰り返しで計6ヵ月を超えた場合には、6ヵ月以上滞在した国と認識されることがあります。
しかしながら、その入出国の頻度や日数に関しては明確に公示されていないため、移民局の担当者によって異なる対応をされると思われます。
このパターンに該当する場合には、移民局からの警察証明書の追加申請があるかもしれないことを念頭に置くか、またはあらかじめ警察証明書を申請するのが無難です。
手数料
領事館での証明書の翻訳書類作成の手数料は$15.00(2021年4月1日~2022年3月31日)です。
おそらく年々値上げをすると思います。
民間の翻訳会社で依頼した場合の費用は$100以上であることが多いです。
証明書の発行日が有効期限内であれば費用的には領事館での翻訳をおすすめします。



Comments